90歳まで山に登ろう


年を取っても山に登る為には,

マイペースで歩き、
ペースが会わない人とは、山行を共にしないこと。

コースタイムを標準タイムより50%アップにし
小屋到着の目標を午後3時、遅くとも4時には着くように、
余裕をもったスケジュールを組むこと。

医者、遭難救助はあてにせず、
自殺行為のような行動はとらないこと。

平素から歩くように心がけ、
自動車、自転車を極力使わないこと。


冬の穂高連峰


初夏の槍ヶ岳




家内と雪の涸沢で
あるとき山麓で私は年配の人から、
年を取って山登りとは元気なものだ。
私は温泉につかり、涼しい所で
ビールを飲んでいる方がラクだと
思うが、と話しかけられた。

私自身もなぜシンドイ山登りを
するのかハッキリわからないが、
やはり山が好きだとしか言いようがない。

私が始めて山へ登ったのは、小学生のころで、
それは阪神間にある六甲山(標高932M)であった。
それから山登りをするようになったが、
山小屋泊りながら毎年夏山に行くようになったのは
40歳ぐらいからであろうか。
73歳の今も自称現役で山に登っている。

今までの山行で、心中ひそかに誇りに
思っているのは、3回富士山に登ったこと。

また北アルプスの三大難所といわれる不帰の嶮、
剣岳、北穂の大キレットをやったことなどである。

さらに56キロの六甲全山縦走を
14時間30分で踏破したこともある。

これらは一、ニを除いて、
ほとんどは60歳代のことである。

しかし、上には上があるもので、
十年ほど前、80歳前後の老夫婦と
奥穂高岳で出会い、また焼岳で92歳の男性と会った。

その人たちに比べれば、私はまだまだヒヨ子である。
私に果たしてその歳まで山登りが出来るのか。
それを目標にして山を歩いている。


冬の大正池


本文著者の紹介

村岸 正

住所 兵庫県芦屋 1925年生れ

私共の旅館に、来始めて10年ほどです。

なかなか気さくな、実直なお父さんです。

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