河童橋内側の上高地


明神、明神池地区・ 徳沢・ 横尾
槍ヶ岳街道、梓川左岸本道・ 梓川右岸道

春初めの明神、明神館より


明神、明神池地区

バスターミナルから最短40分

明神及び明神池地区は通常はまとめて明神地区と
呼ばれています。
歴史的にも元々上高地と呼ばれていたところであり、
しかも、上高地(神河地)の中心であったところです。

背後には徳本峠をひかえています。
明神館の場所は、明神。別名、明神分岐とも言われ、
河童橋、明神池、徳本峠、日本アルプスの重要な十字路分岐点です。
又、右岸を通る、河童橋、明神歩道の終点です。
明神岳は手を出さないのが無難です。
昼間は、一般観光客の明神池参りが多いため、
観光地としての上高地のようですが、
3時すぎには静かな一帯となります。

主な見所は、穂高神社奥宮(明神池)、
季節と時間と場所で様々なようそうを見せる
明神岳(旧名、穂高岳)の峰々。
明神池、梓川の朝もや、明神岳の朝焼け。

こがら、しじゅうから、おおるり、等の小鳥。
明神館周辺には特に花が多く、
にりん草の集落、つばめおもと、
えんれい草、えぞむらさき(忘れな草)、羅生門かずら、
こ岩かがみ、しゃくなげ、小梨、深山かんぼく、大亀の木、
等等、かぞえきれない。

施設、構築物−明神館、嘉門次小屋、山のひだや、
穂高神社奥宮、明神橋、養魚場(休業)、
奥宮・明神池参道標、嘉門次翁碑、公衆トイレ、

徳沢

バスターミナルから最短1時間半。

江戸時代にも徳沢のきこり小屋がありました。
しかし本格的に開発されたのは、
上高地最後の牧場が、出来た頃からです。
その後、近代登山の発達に伴い、
登山小屋としての比重が高まっていきました。
その中で小説、「氷壁」は、徳沢を舞台としています。
今も、冬の宿泊がほぼ確実な宿としては、
上高地では、徳沢冬期小屋しかない。


主な見所は、
正面大岩壁の明神連山と、前穂連山との穂高連峰。
広々としたキャンプサイト。
春秋はのどかで、牧歌的です。
夏は有数のキャンプ場の為、
一日中登山客でにぎわっています。

施設、構築物−徳沢園、村営徳沢ロッヂ、
徳沢キャンプ場(徳沢園の管理)、
日大医学部夏期診療所、公衆トイレ。
花はキャンプ場付近のにりん草、深山たんぽぽ、
ロッヂ前のえぞむらさき、等。
長塀山を、通って蝶ヶ岳へ抜けられます。
大滝山への道は今はありません。
対岸、奥又から前穂を攻めることも出来ます。
慶応尾根から屏風、涸沢は、道が荒れていることが
多いようです。

徳沢から穂高連峰(明神と前穂)


横尾

上高地盆地の最終点。
距離では、バスターミナルと、槍ヶ岳の中間点となります。
キャンプサイト。
施設は、横尾山荘のみ、外に避難小屋もあります。

全く登山者の為の基地です。
前穂、屏風岩、南岳の展望がききます。
一般の人は、涸沢方面へ30分で、
ロッククライミングのメッカ屏風岩の真っ正面、
又は蝶ヶ岳方面へ30分登って、槍見台で、
大きく見える槍ヶ岳を見るのが、精いっぱいです。


登山は、涸沢へ2−3時間、奥穂または、北穂へ4−6時間
槍沢へ2時間、槍ヶ岳5−7時間、蝶ヶ岳へ3−4時間が、
だいたいです。

無料で水が飲めるのは、ここが最後です。
これから先は小屋の有料の水以外は、危ないです。

逆にここから下手の本流以外の沢水はほぼ安全とみています。

槍ヶ岳街道、梓川左岸本道

(川の左右は上流から下流に向かって見ます)


バスターミナル−五千尺ホテル−小梨平−明神館
−徳沢園−横尾山荘
登山者にとって主要な旅館、山小屋が、左岸にあり、
避難の為にも、本流を渡る必要が無く、
河童橋から奥に向かいながら穂高の山容の
移り変わりを見ながら歩け、

更に、右岸には、道らしき道が無かったため、
左岸の道が主要道となり、現在に至っています。

明神までの道筋では、
ちょっと寄り道をすれば、小梨平から穂高連峰
小鳥のさえずりを聞きながら、森林浴。
岩峰を見ながら、本流に接することもできます。

徳沢までの道筋では、
明神岳の移り変わりを見ながら、
中間点の古池の地では、池の水の流れ、にりん草の集落
を見ながら歩けます。

横尾までは、
途中、新村橋、長塀沢の出合等、所々で、
前穂の移り変わりを見ることが出来ます。

どこも昔ながらの風情が有ります。

土が良いため、雨が降っても、泥どろになることが
無くてすみます。

左岸歩道、河童橋から横尾まではこのような道


梓川右岸道

河童橋から、明神池までは、
新しく環境庁がきれいな木道を造りました。
ねらいは、人間の分散というところでしょうか。
二人で並んで歩くのにちょうど良い道幅です。
革靴でもいけそうな感じです。

見所は、河童橋から少し入った
園地的な個所からの、いわゆる穂高連峰、
そして明神池手前の湿地帯です。
ただ左岸回り、明神経由、明神池行きよりも、かなり時間を
食うことになります。

このため以前は、河童橋から明神池往復2時間標準が、
往復3時間標準になりました。

もう一本、別に、治山用のトラックを走らせるための、
治山林道が河童橋から新村橋先まで、走っています。
広いですが何の変哲もない、カーブが多く危ないだけです。
人は立ち入り禁止になっています。

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