焼岳遭難(?)体験記 |
日本百名山の制覇を目指している私は、 この夏、信州の山をいくつか登りたいと思っていた。 そんな時、学生時代の友人で今は横浜に住んでいる メール友達のYちゃんと一緒に登ろうか、 という話になった。
5月頃からメールで旅の計画を練り、 |
![]() 昔は徳本峠から、穂高連峰を見て、上高地に入り 焼岳に登るのが、一般的な観光登山のコースだった。 |
* 7月28日(水)*
高速バス 大阪8:00発−松本14:00着(往復 \10,100)
松本電鉄 松本14:33発−新島々15:00着(\680)
バス 新島々15:10発−鈴蘭スキー場前16:00着(\1,300)
YHに着いて受付けをしていると、私を追い越して行ったバイクの人が入って来た。
夕食を済ませ、バイクの彼女の話を聞いて驚いた。
で、私が明日、乗鞍岳に登る話をすると
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* 7月29日(木)
朝、YHを出る頃には雨はやんでいたが、合羽を着て万全の体制でバス停に向かう。
100円のチップを払ってトイレをすませ、10:15登山開始。
そこは「コロナ観測所」で、
ここからは、急な斜面のガレ場。少し登った所で、タフ子ちゃんの声が… 12:00前に乗鞍岳の最高峰「剣が峰」3026mに登頂。景色は最悪…(――;
真っ白で何も見えない。少ししたら一緒に道を間違えた年配の夫婦も登ってきた。
畳平の駐車場が見える頃、ガスがとれて青空も少し見え始め、
14:00、バス代\2,200がもったいないので、YHまで歩いて降りることにする。 17:00、無事にYHに到着。疲れていたのか、21:00には熟睡してた。ZZZZZ…
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* 7月30日(金)
今日は上高地でYちゃんと12:00に待ち合わせ。
私はすぐに上高地に行ってもよかったのだが、バスをひとつ遅らせて、
思いがけない風景に出会えたのが嬉しくて、
バス 鈴蘭スキー場前9:40発−上高地10:50着(\1,800)
早速、梓川の河原でYちゃん手作りのサンドイッチをご馳走になり、
さて、上高地の散策はまずは自然探究路を歩いて田代池へ。
この宿の予約はYちゃんがインターネットとメールでしてくれたのだが、
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* 7月31日(土) 天気は最高! きっと焼岳山頂からの景色も最高だろう。
7:00に宿を出てバスターミナルで朝食のお弁当を食べる。
…しかし、これは後からわかったのだが、
地盤もゆるくて石や岩が多く、斜面も急になり、足場も滑りやすくて、
ササヤブを横切って小高い山の斜面を登ったところで、作戦会議。
私はこの時、今日の朝、
下に向かって歩きたいのだが、斜面が急すぎて危険すぎるので、
そこで、Yちゃんのシャツが破れているのを発見! まま、
さて、沢を順調に下って行ったが、なんと、突然、行き止まり。
しかし、今まで不安ながらも冗談を言い合ってここまできたが、
それは巨大な崖崩れの一番上の方で、
さて、もう少しだ。
登山道を下っていくと、なんだか見たことある風景。
無事、降りれた事を喜び合ったが、どこで間違えたのか、
すると、20mも歩くと、大きな石に白いペンキで「ヤケ こっち」の矢印があり、
まま、色々あったけど無事だったんで、まっいっか、てことにして、
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バスの中の会話。
「で、君たちは…??」
土曜日とあって道が込んでいてバスはなかなか進まない。
ケーキは3種類からセレクト出来て、
その後、バスターミナルまで歩いて人でいっぱいの河童橋を渡り、
宿のオーナーが「どうだった?」と声を掛けてくれる。
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* 8月1日(日)
4:00起床。目覚しが無くてもきっちり4:00に目が覚めた。
徳本峠登山は予定外だったし、昨日、道に迷ったということもあるので、
頂上には山小屋があり、テントを張っている人もいた。
しばらく見ていると、おじさんが上がってきて、聞いてみると、
たっぷり1時間半ゆっくりして、8:30下山開始。
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宿を後にして、バスターミナルに向かう。 河童橋辺りはものすごい、人、人、人… お土産を買って、新島々行きのバス停に早めに並んで待っていたが、 予約券の番号順に乗れるので、10分前に並べば、OKだった。
このバスにはYちゃんと、絶対、右側に座ることを決めていた。
バス 上高地12:25発−新島々13:40着
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松本は猛暑。やはり上高地は涼しかった。 駅前でざるそばを食べた後、 「ハードな3日間だったけど、これに懲りずにまたいつか一緒に登ろうね」と、 ガイドブックで早くも次に登る山とコースを考えてみたりする。 そして「ではまたメールで逢いましょう」ということで、YちゃんはJRへ、 私は高速バスのバスターミナルへと別れた。 松本16:00発のバスは渋滞もあり、家に着いたのは23:00を過ぎていた。 おわり。
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帰ってから、1週間程、猛暑が続いたので、 乗鞍や上高地がどれだけ涼しかったかということを実感した。 今回の旅は、前半の「乗鞍岳」は視界が悪く、ただ登って降りてきただけ、 という感じになってしまったが、
次の日に思い付きで行ってみた「善五郎の滝」で思いがけなく、
「焼岳」では「人生最大のピンチ」に出くわしたにもかかわらず、
「徳本峠」は強行手段で登ったが、 |
焼岳よく帰って来れました 一つ間違えば遭難騒ぎです。 道が違うと思ったら迷わず同じ道を引き返して下さい
でないと、何が待ち構えているかわかりません。
登山道には必ず、赤マーク、ロープ等有りますから
ところで 昔からの徳本峠からの穂高連峰、良かったと思います |